電気蟻

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「このように国は狂っている!!国の仕組み…国民も国王もみんな狂っている!!君も気づいているんだろう!?」 彼の熱い主張と相反するように静かに政治家は答えた。 「ああ…僕もこの国はおかしいと思う。」 そう言った政治家の目はどこか悲しそうだった。 「そうだ…革命を起こさないか?」 「その昔反乱があり、それが失敗に終わったのは君も知っているだろう?同じ過ちを繰り返さないようにするのが人間の良いところさ。」 政治家に冷たく言い返されてしまったがここで諦める訳にはいかない。 「いや、あの頃よりも国民の数は増えている!!みんな事情を説明すれば強力してくれるよ!!」 「なるほどな…。いいだろう。僕も手を組むよ。」 政治家はそう言うとニコッと笑った。 「そうか!!じゃあ早速強力してくれる人を集めてくる!!」 彼は子供のように部屋から出て行った。
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