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「紗希ちゃんが、消えたんだ。どうも自らの意思で消えたらしい。俺たちも紗希ちゃんの行方を捜してるんだが・・・、まだ見つからなくて」
「そうだったんですか・・・・・。理由も何も聞いていませんか?紗希が何も言わず消えるなんて、紗希らしくないんですが・・・」
茂紀は、泣きはらしている妙子を抱きしめながら俺にそう聞いてきた。
「マンションには、俺宛の手紙が残されていた。言いにくい事だが、今、プラウドもちょっとトラブルを起こしてるんだが、それが紗希絡みらしいんだ。紗希はその責任を取る為に、出て行ったと言うんだが・・・・。俺は、それ以外にも何か理由がある様な気がするんだ」
俺がそう言うと、茂紀は眉間にシワを寄せて妙子を見つめた。
「そういえば・・・・」
そう言うと、妙子は顔を上げて茂紀を見た。
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