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「…いや、ＳＰからの報告に、その健司って男と接触した報告は受けていない」
守の報告に、俺は眉間にシワを寄せていた。
数日前…。
俺は、その記憶を辿っている時だった。
その時、茂紀と妙子の後ろから一人の男の子が声を掛けてきた。
「確かに、紗希と会いましたよ……」
俺達が、その声の方を見ると茂紀がその男の子の名前を言った。
「健司っ！！」
その男の子には、確かに見覚えがあった。
紗希を大学から連れ出した日、紗希に復縁を迫っていた男の子だった。
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