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すぐに、篠原さんの秘書である金井が傍に寄って来た。
「宮本様、早く壇上へ。紗希さんの為にも……」
金井が紗希の名前を出した事で、これが紗希が仕組んだ事だと分かった。
俺は守に目配せをすると、守は小さく頷き会場内に視線を向けた。
俺は金井に促され、壇上に上がると篠原さんは笑みを浮かべて握手を求めた。
「来てくれてホッとしたよ・・・・」
「どういう事ですか?紗希の為って・・・」
「とにかく、君は俺の言う事に笑顔で頷いていればいい。後で説明をするから」
そう言うと、篠原さんは前を向いてマイクに顔を寄せると思ってもみない言葉を発した。
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