6708人が本棚に入れています
本棚に追加
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「紗希ちゃん!!」
ロビーに出て、ホテルの出口から出ると同時に、ロビーの方から私の名前を叫ぶ声が聞こえた。
「止まるな?いいな・・・」
柏木さんは、私の腰に回した手にグッと力を入れると、私を押すようにして歩かせた。
目の前には、高級車に厳ついお兄さんが待っており、後部座席を開けて待っていた。
私は滑り込む様に、乗ると同時にロビーの扉が開いた。
「紗希ちゃん!!待って!!!」
その声は、守さんでこの車に近づいて来ているのが分かった。
私は、奥の方に身を寄せるとドアに手を掛けて顔を反対側に向けていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!