策略

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★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 「紗希ちゃん!!」 ロビーに出て、ホテルの出口から出ると同時に、ロビーの方から私の名前を叫ぶ声が聞こえた。 「止まるな?いいな・・・」 柏木さんは、私の腰に回した手にグッと力を入れると、私を押すようにして歩かせた。 目の前には、高級車に厳ついお兄さんが待っており、後部座席を開けて待っていた。 私は滑り込む様に、乗ると同時にロビーの扉が開いた。 「紗希ちゃん!!待って!!!」 その声は、守さんでこの車に近づいて来ているのが分かった。 私は、奥の方に身を寄せるとドアに手を掛けて顔を反対側に向けていた。 .
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