6708人が本棚に入れています
本棚に追加
「私の妻に、何か用か?」
車の外では、柏木さんが低い声で守さんを威嚇しているのが分かった。
「つ・・・妻って・・・・、あの後ろ姿は紗希ちゃんで・・・・」
私は視線だけチラリと向けると、守さんの周りには強面のお兄さんが、守さんを取り囲んでいた。
「ああ?紗希?誰だそれ・・・。姐さんの名前って紗希だったけ?」
一人の男がそう言うと、周りの人達はせせら笑っていた。
「そう言う事だ。人違いだろう・・・・」
柏木さんがそう言うと、すぐに私の隣に乗り込み男達がドアを閉めると、すぐに車を発進させた。
.
最初のコメントを投稿しよう!