策略

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「こ、これは?!でもどうして、この企画書が・・・」 目の前に置かれていたのは、新しく作り直した新事業の企画書だった。 「紗希ちゃんが、持ってきた」 「紗希が?」 「ああ、紗希ちゃんは君に謝っておいてくれって。勝手に君のパソコンから持ち出してしまった事をね」 俺がこの企画書をマンションに持ち帰ったのは、2週間前のあの夜だ。 俺は、紗希に帰れるかもしれないとメールをした。 やはり、紗希が起きている時間には戻れず、しかし少しでも紗希に会いたいと思った俺は仕事を持ち帰っていた。 .
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