策略

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紗希の寝顔を見ると、風呂に入り書斎で仕事をした。 紗希が持ち出したとなると、それ以降になる。 「でも、どうして紗希がこれを篠原さんに?」 「紗希ちゃんへの、報酬だよ」 「報酬?」 そう言うと、篠原さんはクスリと笑った。 「紗希ちゃんに、家のインテリアのコーディネートを任せた事は知っているよな?」 篠原さんにそう言われ、俺は頷いた。 「この仕事は、Air’sを通さす紗希ちゃん個人に依頼したものなんだ。もちろん、城崎君も了解も得ている」 「個人依頼・・・・」 「そう。その報酬の代わりとして、この企画書を読んで俺に興味がある様であれば、君に協力して欲しいと頼まれたって訳だ」 俺と守は、顔を見合わせていた。 紗希がここまで動いている事に、驚きは隠せないでいた。 .
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