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「復讐?」
私はそうポツリと呟くと、ゆっくりと目を開き美幸を見据えた。
私の表情を見た、美幸と敦は顔を強張らせていた。
「勝手な言いがかりは、しないでくれる?2年前の貴方達との契約、破ったのはそっちでしょ?」
「け・・・、契約って・・・・」
「二度と、私に関わるな。それが条件だったはず。それを破って私に接触してきたのは、敦、アンタの方でしょ?」
私がそう言うと、敦はビクッと体を震わせた。
「何が言いたい・・・・」
「貴方達の目的が、何なのか知らないけど…。でも、白峰が、圭のマンションに押し入った時、伝言したはずよ。そっちがその気なら、こっちにだって考えがあると・・・」
そう言うと、敦は悔しそうに唇を噛み締めた。
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