6706人が本棚に入れています
本棚に追加
その時、リビングの戸を慌しく開ける音が聞こえると、白峰が焦った表情で入って来た。
そして、私の顔を見ると一瞬、顔を強張らせたがすぐに敦の傍に駆け寄った。
「き・・・、如月社長・・・・」
「どうした?」
「そ、それが・・・・」
そう言うと、白峰は私の方を見た。
敦も美幸もその視線に不安の色を隠せない様で、美幸は怒鳴る様に言った。
「白峰!いいから言いなさい!!」
「は・・・はい。本日、篠原コーポレーション主催のパーティーが開かれそこで・・・・、プラウドと提携して新事業案を発表しました」
「なっ?何で、篠原と??どこに、篠原との繋がりがあるって言うんだ?!」
敦は、驚きの余り椅子から立ち上がると白峰の腕を掴んでいた。
そしてハッと気づくと、ゆっくりと私の顔を見た。
.
最初のコメントを投稿しよう!