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「さ…紗希、お前が仕組んだのか?」
私は、クスリと笑うと冷ややかに敦を睨んだ。
「これでプラウドは安泰ね。あの篠原と手を組んで、評価も上がるし名実共にこれ以上の大きな企業に発展するでしょうね」
「・・・・くっ!」
私がそう言うと、敦は悔しそうに顔を歪ました。
「篠原がどうだって言うのよ!如月だって篠原と引けは取らないはず。たかが一企業じゃない!!」
美幸はヒステリックにそう叫ぶと、敦の肩を掴んでいた。
「確かに・・・今は、如月だって力は十分にある。プラウドが助かっても、篠原にダメージを与える事だって出来るだろう・・・」
そう言うと、敦は落ち着いたのか私の方を見てニヤリと笑った。
私は、その敦の態度に笑みを浮かべ見つめていた。
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