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「何がおかしい・・・。お前だって分かってるだろ?如月の力を・・・」
「ええ。十分過ぎるぐらい分かってるわよ?何せ、母と伯父を自殺に追いやったぐらいですもの………、そうでしょ?美幸さん?」
私はそう言うと、美幸を睨み付けた。
美幸は、サッと顔色を変えると肩を震わせていた。
「なっ?どう言う事だ、お袋?!」
敦は私の言葉を聞くと、美幸を問いただしていた。
「な・・・、何の事よ・・・。私が何したって言うのよ・・・」
美幸は、敦から視線を反らすと目をキョロキョロと不自然に動かしていた。
私はその態度に、溜息を着くと口を開いた。
「恩を仇で返しておいて、さらに関係ない人達まで巻き込んだ事、後悔するといいわ」
「紗希、どう言う事だ?」
敦は、焦った様に私に聞きなおした。
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