真実の果てに

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そして、足早にファミレスに入ると、夜遅くまで働いていた。 それも、土日の休みの日でも、どこかに出かける訳でもなく、毎日働き続けていた。 遅くまで働いているのに、夜中3時頃まで、アパートの電気が灯っていた事も何度もあった。 そんな生活を送っているのに、、学校を1日も休まず、そして特待生として入学しているのもあるのか、成績は常にトップを取り続けていた。 恐らく、アルバイトから帰ってから遅くまで勉強をしていたのだろう。 それからしばらくすると、紗希はファミレスのバイトを辞めていた。 そして始めたのは、夜の仕事。 そう、Barで、バーテンダーとして働きだしていた。 確かに、ファミレスの時給よりもバーテンダーの方が時給は良いが……。 しかし、仕事が終わるのは日付が変わってから。 年齢を詐称して働いているのか分からないが、そこのマスターは紗希を雇い続けていた。 俺は、そんな紗希をずっと見続けていた。 .
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