真実の果てに

26/32
前へ
/1301ページ
次へ
ひょっとしたら、自分の境遇、自分の出生を知らないのか。 だから、俺の事も知らないのかも知れない……。 そう思い始めると、俺を知って欲しい。 俺の存在を認めて欲しい。 そして、俺に頼って欲しい。 俺に縋って欲しい……。 そんな欲求に駆られて行った。 紗希が、大学に入学し1年ちょっと経った頃、大学の授業の空き時間に、インテリアのショップで働く様になっていた。 雑誌にも取り上げられるほどの、有名ショップ。 俺はこの時、紗希はインテリアが好きなんだと、初めて知った。 .
/1301ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6706人が本棚に入れています
本棚に追加