真実の果てに

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そんな中、俺は母親にいい顔をしながらも、初めて紗希と接触を取った。 この時は、ただ、如月を通して紗希との接点が欲しかった。 日夜働く紗希だけに、お金が欲しいと間違いなく思うと思っていた。 だから、本当の父親が如月家の当主で、その財産の話になれば飛びつくと思った。 放棄してくれとこちら側が提示しても、俺に助けてくれと言ってくると思った。 こんな俺をどう思うだろう。 紗希には、俺の事をどう映すのだろう。 俺は、そんな興奮に近い不安と、紗希に会えるという気持ちで年甲斐も無くドキドキしていた。 しかし実際、彼女に会い、言葉を交わすと、俺はショックを貸し切れなかった。 .
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