新たなテリトリーに向かって

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おそらく、信じていた泰希が紗枝を抱いた事、そして私が産まれたショックが相当大きかったのだろう。 美幸もまた、使用人として泰希の傍で仕えていた人。 如月に裏切られたと、思い込んでしまったのだろう。 それから美幸は、泰希の右腕として出入りしていた三井と言う男を誘惑し、愛人関係となった。 そして、三井と美幸の二人は、有沢と紗枝の行方を泰希に内緒で探し出したという。 有沢と紗枝が死んだと知った後、私を探したが施設を転々としていた為、見つからなかった。 その後、美幸と三井の関係を薄々知っていた泰樹は、自分が死んだら如月を乗っ取る算段を知り、三井を海外の支社へと転勤させ二人を離した。 しかしその後の美幸は、如月の財産を湯水の様に遣いブランド品や海外旅行、そして高級倶楽部まで作ってしまっていた。 .
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