新たなテリトリーに向かって

13/29
前へ
/1301ページ
次へ
何で紗希は、俺に一言も言わず・・・・。 俺は、我慢しきれなくなり守が運転する車の後部座席で、声を上げて泣いた。 泣いたって、仕方が無い事は分かってる。 大の大人の男が、大声を上げて泣くなんて、みっともない事も分かっている。 でも、大声を上げて泣かずにはいられなかった。 紗希に、子供が出来ていた。 そして、紗希はその子を産むと言った。 しかし、その子と紗希が助かる確率は30%。 俺は、何をやってたんだ・・・・。 自分の無力さを呪った。 .
/1301ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6706人が本棚に入れています
本棚に追加