新たなテリトリーに向かって

18/29
前へ
/1301ページ
次へ
★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 「本当に、宮本とは会わなくていいんですか?」 白峰は、私の顔をジッと見ながらそう聞いた。 私は飲んでいたジュースをテーブルに置くとゆっくりと頷いた。 「そうか・・・・」 そう言った白峰の表情は、どこか哀しげだった。 「これを・・・。社長が貴方にと・・・」 そう言うと、白峰は胸ポケットから、とても大切そうに1枚の写真を取り出した。 そこには、私に似た女性が赤ちゃんを抱き、カメラに向かって微笑掛けていた。 .
/1301ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6706人が本棚に入れています
本棚に追加