新たなテリトリーに向かって

28/29
前へ
/1301ページ
次へ
「絶対に、貴方だけは助けるからね・・・・」 私はそう呟くと、お腹に手を宛てた。 私もまた、母と同じ様に子供の為なら死をも覚悟していた。 この子が無事、この世に産まれてくれるなら私の人生に悔いは無い。 私は、圭と出会えた事に後悔は無かった。 でも、圭の気持ちは・・・・。 私も不器用な猫だったのだ。 「本当に不器用なのは、私ね…」 口では、これで良い、これが圭の為だと言った。 しかし、本当は自分自身の為。 .
/1301ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6706人が本棚に入れています
本棚に追加