猫たちの未来

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後悔・・・。 いや、後悔も何も、まだ何も始まってないじゃないか。 俺も紗希も、やっと障害を乗り越えてスタートラインに立った所じゃないか。 俺は、紗希が最後にくれた初めてのプレゼントである腕時計をそっと触った。 ターコイズ色の文字盤。 あの日、別荘に連れて行って初めて紗希と写真を撮り、俺がプロポーズした海。 そんな海の様な深い色の時計。 時計と一緒に入っていたのは、俺へのメッセージ。 『At your time・・・ Loving you.』 (貴方と共に・・・ 愛しています) 俺も、紗希と共に・・・ 愛してる・・・。 .
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