猫たちの未来

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★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 「社長、明日の日本行きの航空チケットです。ご確認下さい。帰りの便は、宜しかったんでしょうか?」 「ありがとう」 夕方、私は秘書から渡された航空チケットを確認して封筒にしまった。 「現地調査次第で日程変更になる可能性もあるし、最終日は、長崎から韓国の仁川に乗り継ぐ予定よ。日本に着いてから、こっちで予約するわ」 「長崎ですか・・・?」 「ええ、母と伯父のお墓があるの。母達が亡くなってから、一度も行ってないから・・・」 「そうなんですね。分かりました……」 秘書はそう言ったものの、眉間にシワを寄せ何か考えているようだった。 「・・・・・宮本に会われるのですか?」 秘書の質問に、私はタイピングしていた手を止め画面を見つめた。 .
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