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「白峰、何かあったら携帯に連絡を。夜にはメールを送るから、急ぎでなければメールに案件を入れておいて」
「分かりました。社長、お気をつけて」
イタリアの空港まで送ってくれた白峰に用件を伝えると、白峰は笑みを溢して言った。
如月に居た頃に比べると、白峰の表情はかなり柔らかくなった様な気がする。
「白峰のおじちゃん、行ってきまーす!」
紗羅がそう言うと、白峰は紗羅の目線に合わせる様にしゃがむと、紗羅の頭に手を置きニッコリと笑った。
「紗羅ちゃん、行ってらっしゃい。また日本のお話しを聞かせてね?」
「うん!お写真もいっぱい撮ってくるね!」
紗羅も嬉しそうにそう答えると、ニッコリと笑い元気よく返事を返した。
そして私と紗羅は、日本に向けて飛び立った。
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