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「はぁ~、妙子ちゃんが来てくれて俺、めっちゃ助かるぅ~」
守はそう言うと、大きく両手を挙げて背中を伸ばしていた。
そう、新しい女秘書は、紗希の友達でもある岬 妙子。
守が、口説き落として引っ張って来たのだ。
就職先が決まっていなかった事と、母親が有名な弁護士だけあって企業法律なども詳しかった。
まぁ、ここに就職してから彼女自身、かなり努力して勉強していた様だったが。
「お待たせしました。どうぞ」
岬はそう言うと、淹れたコーヒーを俺の机の上と守の机の上に置いて行った。
「紗希の居場所、まだ分からないんですか?」
岬は、自分のマグカップを手に持つとそのまま俺に聞いてきた。
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