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岬は大学を卒業後、茂紀君と同棲を始め二人で貯金に励んでいるそうだ。
来年の春には、式を挙げる予定なのだが、紗希はそれを知らないだろうし、岬も茂紀君も紗希には式に出席して欲しいと思って、３年経った今も式を挙げていなかった。
「２年前、一時帰国していた時もすれ違いだったしなぁ～。まぁ、さすが紗希ちゃんってところか････」
守は、そう呟くとコーヒーをコクリと飲んだ。
紗希が２年前に一時帰国したと知ったのは、茂紀君からの情報だった。
大学へ、卒業証書と証明書などの書類を取りに来ていたらしい。
その時、茂紀君の後輩の子が紗希を見かけ、連絡をくれたらしい。
俺達も連絡を受け、すぐに大学に向かったが、すでに紗希は帰った後だった。
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