6688人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・・・か、可愛いぃ~!!」
そう言うと、凛さんは私から手を離すと紗羅をムギュ~っと抱きしめた。
「ママー!この人、白峰のおじちゃんみたいにゴツゴツしてるぅ!」
紗羅は、まだ小さいから女性と男性の区別がハッキリとつかないようだが、触れた感触で何となく感じ取っているのだろう。
白峰は、秘書でありながらも紗羅の父親代わりの様に、休日もよく遊んでくれていた。
たぶん、抱き上げた感触が似ていたんだろう。
「何よ?オジサンって。お姉さんでしょ?」
凛さんは、オジサンと言われ紗羅を離すとメッ!と諭していたが、紗羅は訳が分からず相変わらずキョトンとしていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!