猫たちの未来

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「さぁ、上がって。そのぐらいの時間はあるでしょ?」 そう言われ、私は凛さんの部屋へとお邪魔した。 凛さんには、日本に戻る前に連絡をしていたので、イタリアに行った経由などを一通り話した。 そして、昼間は家に居る凛さんに紗羅を預かってもらえる様、お願いしていたのだ。 「でも、ホッとしたわよ。ヤスさんに聞いた時はビックリしたけど・・・」 コーヒーを飲みながら、不安そうにそう呟いた。 「ごめんなさい。何も言わず・・・・」 「ううん。もう過ぎた事ですもの。体の調子はどう?」 「はい。もう、大丈夫です。病院にも、半年に1回、定期健診に行っているだけですから」 そう言うと、凛さんはやっとホッと息を付き安堵した表情を浮かべた。 .
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