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「紗希ちゃん、君は何も悪くないよ。如月の話に乗った、俺の責任は有る。圭に会ってやってくれないか？」
武浩さんにそう言われ、ゆっくりと下げていた頭を上げた。
不安と焦りが入り混じったその表情を見て、私は戸惑っていたが冷静になろうと、深く息を吸い込むと口を開いた。
「でも、圭は････、その、美里さんと一緒じゃ････。優斗君の事もあるし･･･」
しどろもどろに成りながら、そう言うと武浩さんは大きく溜息を付いていた。
「ひょっとして、その事で圭から離れたの？」
「いえ、それだけでは･･･」
私はそう言うと、顔を俯かせていた。
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