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「紗希ちゃん、圭は紗希ちゃんが居なくなってから、ずっと探してるよ?圭の幸せは、紗希ちゃんなんだよ?」
私はどう返事をして良いのか分からず、戸惑っていた。
ちょうどその時、襖が開けられ注文したお蕎麦がテーブルに置かれた。
小さく溜息を付くと、私は武浩さんを見た。
「私が彼の傍に居ると、迷惑を掛けてしまうので・・・」
「紗希ちゃん・・・・」
「さぁ、食べましょう?せっかく、久しぶりの日本食なんで楽しみにしてたんですよ?」
私は、悲しそうな表情を浮かべた武浩さんの顔から視線を外すと、笑顔を浮かべてお箸を割った。
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