それぞれの道

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「ごめんなさい。こんなにも時間を取らせてしまって・・・・」 「あっ、いや・・・。こちらこそ、悪かったね。でも、本当に圭に会わなくていいの?」 私は、ゆっくりと頷いて困った様に顔を傾げた。 「私、怖くて逃げたんですよ・・・・。愛情がどういう物かって初めて知って・・・・。怖くなって逃げちゃったんですよ。だから、今の私だと圭には会えないんです」 「紗希ちゃん・・・・・」 武浩さんは、何か言おうとして口を開きかけていたが、思い留まったのか口を閉じた。 伝票を取ろうとした時、武浩さんに取られてしまい結局、武浩さんが会計をしてくれた。 .
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