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私が時計を見ながらそう言うと、お礼を述べて立ち去ろうとした時、武浩さんは私の腕を掴んで引き戻した。
「ま、また・・・会えるよね?」
焦ってそう聞いた、武浩さんに私は笑顔で答えた。
「ええ、またいつか・・・」
そう答えると、私は丁寧にお辞儀をすると次の場所へと向かった。
「紗希ちゃん・・・・やっぱり、君には幸せになってもらわないといけないんだ・・・」
武浩は一人ポツリと呟くと、懐から携帯を取り出した。
ディスプレイに“宮本 圭”と表示させると、通話ボタンを押した。
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