それぞれの道

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「ママ、次は何処に行くの?」 紗羅は、私の手を引っ張ってそう聞いてきた。 「ん?天気もいいし、お外でお昼にしようか?」 「うん!ピクニックみたいだね?」 紗羅はそう言うと、楽しそうにスキップをして歩き出した。 コンビニで、サンドイッチとおにぎり等を買うと泰希が入院している病院に来た。 ここは、ちょうど病院の裏側が公園になっており広い芝生に、病院側には遊歩道とベンチが併設されていた。 私は、事前に東條の伯父様から、泰希の病室№を聞いていた。 泰希が入院していた個室がある場所を確認すると、その窓から見えるベンチに座った。 .
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