それぞれの道

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私は、感謝される事は何一つしておらず、むしろ4年前に如月に対して手を貸してくれた事に感謝しきれない程だ。 健司がどうやって、父親を説得したのかは分からないが、前カノのお家騒動に加担する事は会社に取ってもリスクが伴ったはずだったから。 私は、直接会ってお礼を言いたいのだが今は仕事も忙しい為、また日本に来た時には是非にお礼を述べさせて欲しいと伝言を頼んだ。 結局、時間を変更して夕方の便で長崎に向かうと外はすでに真っ暗だった。 さすがに紗羅も疲れた様で、飛行機の中ではウトウトと寝ていた。 紗羅を抱っこして、タクシーに乗り込むと長崎市内へと向かいホテルにチェックインした。 明日は、ゆっくりと母と利明伯父さんのお墓参りをする予定だった。 .
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