6685人が本棚に入れています
本棚に追加
/1301ページ
「あそこだわ…」
丘の上にある教会がやっと見えると、私はフーッと大きく息を吐いた。
紗羅は、その丘に建つ教会を見ると、おとぎ話に出てくる建物に似ているのか、テンション高く早歩きになっていた。
「ママ!早くぅ~!!」
さっきまで疲れた様に、私と一緒にハァハァと息が上がっていたのに、子供の体力のすごさに苦笑いを浮かべると、私も紗羅に合わせる様に足早に向かった。
「ここだわ…」
私は、教会の奥にある墓地に向かうと目的のお墓を見つけ出しホッとした。
.
最初のコメントを投稿しよう!