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「さ…、紗羅っ!」
私は、紗羅を抱きかかえると3体のテディベアーと手紙を紙袋にしまった。
「ありがとうございます。やはり、ここに来て良かったです」
私はそう言うと、神父様に頭を下げた。
「神のご加護がありますように…」
神父様はそう言うと、にっこりと慈しむ様に微笑んでいた。
私は紗羅を抱きかかえたまま、教会を出ると階段や坂道を駆け下りた。
大通りに出ると、辺りを見渡しちょうど来た空車のタクシーを止めると慌てて乗り込んだ。
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