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「紗羅、パパよ。紗羅が思ってる事、パパに伝えて？紗羅が思ってる事は、ママも思っている事だから……」
私は、圭に聞こえない様に小さな声で紗羅に伝えると、紗羅は頬を少し赤らめてコクンと頷いた。
携帯を受け取った紗羅は、耳に携帯を宛てるとゆっくりと口を開いた。
「パパぁ…？」
不安そうにそう言った紗羅だったが、すぐに嬉しそうに微笑むと私の顔を見た。
そして、大事そうに１体のテディベアーを抱きしめていた。
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