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「紗羅、元気か?ママと一緒にいるのか?」
[うん。今ね、ママと一緒に韓国の空港にいるの。今から飛行機に乗ってイタリアに帰るんだよ]
「そうか……」
俺は、溢れる涙に声は震え、掛ける言葉すら思いつかないでいた。
[パパ、クマさんありがとう!1コだけだけど、今もちゃんと持ってるんだよ?]
「紗羅、他のクマさんはどうしたんだ?」
[ママが、3コも持てないでしょって。だから大きいカバンの方にしまってあるの。クマさんもイタリアに行くんだよ]
嬉しそうにそう話す紗羅の声に、俺は嬉しくて思わず笑みを浮かべていた。
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