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どれぐらいそうしていただろうか……。
ポンポンと肩を叩かれ、俺はゆっくりと顔を上げた。
俺の肩を叩いた守は、ティッシュの箱を持って立っていた。
「酷い顔だな……」
俺は、笑いながら涙と鼻水を垂らす守にそう言った。
「人の事……、言えるのかよ…………」
そう言うと、守も嬉しそうに笑みを浮かべていた。
コンコン……
その時、社長室のドアがノックされ、俺と守は思わず顔を見合わせていた。
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