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仁川からイタリアに着いてしばらくしてから私は、パソコンから圭に連絡先を教えていた。
その日から、毎日、圭と連絡のやりとりをする様になっていた。
圭の元を離れてから、4年の月日が経っていたが、その長い月日が無かったかの様に、不思議と言葉が紡ぎだされる事に、私は戸惑いもあったものの、それよりも嬉しさの方が勝っていた。
話題はやはり、紗羅中心になるものの、圭は私の体の気遣いや私が立ち上げた事業の話なども、いろいろと聞いてくれ、時にはアドバイスもしてくれたいた。
時差があるので、主にパソコンでのメールのやり取りが多いが、それでも圭は、仕事の合間を縫って電話を掛けて来てくれたりもしていた。
殆どは、紗羅との会話で終了していたのだけど……。
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