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「ママー!」
紗羅は、大きな声で私に声を掛けると大きく手を振っていた。
私は、優しく微笑むと紗羅に手を振り返した。
すると、紗羅は弾ける様な笑みを浮かべると私に向かって駆け出した。
「紗羅?そんなに走ったら転ぶわよ?」
私は紗羅に聞こえるように、大きな声で言うも紗羅は走るのを止めなかった。
そして近くまで来た紗羅は、私の横をすり抜けて駆けて行くと、私の後ろの方へと走って行った。
「えっ?紗羅??」
私は不思議に思い、立ち上がり振り向こうとした時だった。
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