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「さ・・・紗希?」
「おあばさんはさ、仕事は出来る人でも恋愛には不器用な人なんだよ。おじさんは、おばさんの事を思って離婚したんだと思う。でもおじさんは寂しい人だから、誰かの温もりに頼ってしまったんだと思うよ」
「うぅ・・紗希・・・、私、お父さんと一緒に居るべきだったのかな・・・?」
妙子は、泣きながら私にしがみ付くとそう聞いてきた。
「たぶん、妙子と一緒に居てもおじさんは再婚してたと思うよ。おばさんも、おじさんと離婚した時、そのぐらいの覚悟は出来てたと思う」
私は、子供をあやす様に妙子の背中をポンポンと撫でながら話しを続けた。
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