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「おっと、もう21時か・・・。お腹も空いたし今日はこのぐらいにして、みんなと飯を食いに行くか」
秋元教授はそう言うと、別室で作業をしていた他の生徒にも声を掛けていた。
私は、取り合えず自分が行っている作業の目処を立てると帰り支度をした。
その時、携帯が震えたので確認すると圭からのメールだった。
『今日は、何時に帰ってくるんだ?』
絵文字も何もない、シンプルな文字に私は思わず笑みを浮かべた。
あの女との一件以来、圭からは連絡が来なかった。
昨夜、守さんと会って私の意向を伝えてあるので、私の様子も伝わっていると思うけど。
『今から、教授達とご飯に行くので、23時は過ぎると思います』
私も文章を入力して苦笑いした。
私のメールも、絵文字なんか使わないシンプルな文だった。
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