フィールドワーク

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その時、私の肩をポンと優しく手を置かれ後ろを振り返ると、ニコニコと笑った秋元教授が居た。 「そう、有沢をイジメるなよ。女の子は、お化粧をしただけでも、大分雰囲気が変るからなぁ。まあ、有沢が男だろうと女だろうと、有沢の魅力は変らんよ」 そう言うと、秋元教授は声を出して笑っていた。 その言葉にみんなは納得したのか、また談笑が始まっていった。 その後、二次会に行く人と、帰る人に分かれた。 帰る方向が同じだった私は、秋元教授の車で送ってもらえる事になった。 「すみません。送って頂いて・・」 「ああ、気にするな。有沢と少し話しがしたかったしな」 そう言うと秋元教授は、真っ直ぐ前を向いたままハンドルを握っていた。 .
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