フィールドワーク

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「話し・・?」 「有沢は、就職活動をしていないみたいだが・・・。卒業後、どうするつもりなんだ?前に欧州に行きたいって言ってたよな?」 私は、正直どうしようか迷っていた。 ACQUAの仕事、Air’sの仕事・・・、何より圭の事も気になっていた。 「正直どうしようか迷っています・・・」 「迷いか。例の彼の事か?」 「それもあるんですけど。バイトの事とかも、もっと自分のスキルを上げる事もできると思うんです。でもインテリアの仕事もしたいし・・・」 「そうか・・・。まぁ、有沢のフィールドワークを広げる意味でも、今のバイトも海外に目を向ける事は有沢に取って、かなり大きな影響を及ぼすと思うよ。ただ・・・」 秋元教授は赤信号の為、静かに車を止めると優しい笑みを浮かべて私の方を向いた。 「俺が、有沢を手放したくないと思うのは、俺のエゴかな・・・」 「えっ?」 私は、思わぬ秋元教授の告白に動揺して、顔を真っ赤にさせていた。 .
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