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「怒ってるのは、圭の方じゃない?」
「そりゃ・・・、ゼミで遅くなるって言ってたのに若い男と帰って来て。おまけに目の前でキスされれば誰でも怒るだろ!」
「はっ??」
私は、圭の言っている意味が分からなくて、唖然としてしまった。
「さっき、お前アイツとキスしてただろ?車から降りて運転席に回った後・・・」
圭に言われ、私は秋元教授の車から降りてからの行動を思い出していた。
『ピヤスが外れ掛かっている・・・』
私はそう言われ、秋元教授の方に顔を近づけた。
私の後ろに居た圭からは、私の背中が見え死角になる為、キスしている様に見えたのだろう。
あの時、秋元教授が悪戯っ子の様な笑みを浮かべたのを思い出して、大きな溜息を付いた。
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