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「大学院に上がって助手に成らないかって誘われたの。ゆくゆくは、准教授や教授になる素質もあるから考えてくれって」
「紗希が・・・、大学教授・・・?」
圭は私の答えに驚くと、呆然としていた。
「あのね、准教授や教授は別として、私も大学4年生だよ?周りは就活もしてるし、それも一つの選択肢として考えてくれないかって言われたの」
私はそう言うと、コップに手を伸ばして水をコクリと飲んだ。
圭は、幾分安心したのか表情も和らいでいた。
「でも、アイツ“紗希”って呼び捨てに・・・」
圭は、そう呟くと眉間にシワを寄せた。
私は、圭に言われまた悪戯が成功した様な笑みを浮かべた、秋元教授を思い出した。
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