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「紗希・・・好きだ。離したくない。俺の我が儘だと分かってるけど、紗希の事が好きで好きで堪らないんだ・・・」
圭の声は、切なくて私の胸がチクンと痛んだ。
「圭・・・、気持ちは嬉しいんだけど・・・」
私がそう言葉を発したとき、圭は別れを言われると思ったのか、さらに力を込めて私を離そうとしなかった。
「圭?く・・苦しい・・・」
私は、思わず圭の背中を叩いて、圭の腕の力を緩めてもらう様にアピールした。
圭は、しばらくそのままで離してくれなかったが、渋々腕を緩めるも逃げないように私の腕は掴んだままだった。
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