フィールドワーク

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「圭はたった5年でプラウドを確立して、今やファッション雑誌のどれを見ても、プラウドの服や小物は掲載されている。それにハリウッド女優もプラウドの服を着ている。たった5年で・・・。それは物凄い事で、私はそんな圭を尊敬してるし憧れでもあるの」 「紗希・・・」 「そんな圭が私の事を好意に思ってくれている事は凄く嬉しいし、凄く刺激的なのよ?でもね、そんな企業の社長の隣に立つって、とても勇気がいる事なの。もし、プラウドが何かトラブルを起こした時、私はどう圭を支えてあげられるか・・。それを考えると、大学生の私にはとても怖い事なのよ」 私はそう言うと、圭は小さく息を吐いて、私のおでこに自分のおでこを着けた。 「紗希、俺を信じてくれないか?もっと俺を頼ってくれないか?紗希が俺の傍に居る事が、俺の支えになるんだ。俺の隣でいつも笑顔で居てくれるだけで・・・、それだけで俺の支えになるんだ。プラウドの事を考えてくれる紗希にはすごく感謝してるよ」 私は、圭の言葉を聞くとそっと顔を起こし、少し圭から体を離した。 .
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