フィールドワーク

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「圭の会社が潰れるとは思わないけど、私は何かあった時、圭の会社を助けられるだけの実力を持ちたいと思ってる。それが適わないのなら、圭と一緒に居る意味も無いとも思ってる」 その言葉を聞いた圭は無言で私を抱き寄せると、優しく抱きしめた。 「紗希、何を怖がっているのか分からないけど、紗希は一人じゃないんだ。俺も居るし、俺には優秀な従業員も居れば、城崎や親父も居る。それに紗希の周りにも、ヤスさんや妙子ちゃんが居るだろ?いざとなったら、みんなが俺達を助けてくれるよ」 「でも!裏切られたら??そうしたら、どうするの?結局は頼れるのは自分しか居ないじゃない?!」 私は、縋るように圭の腕を掴むと叫んでいた。 .
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