6659人が本棚に入れています
本棚に追加
/1301ページ
私は、無理やり大学の来客用の駐車場に連れて来られると、逆輸入され、今話題の高級車の助手席に押し込まれていた。
しばらく走っていると、私のマンションとは逆の方面に向かっている事に気が付いた。
沈黙が続いている静かな車内で、最初に口を開いたのは私だった。
「何処に向かってるんですか?プラウドの社長さん……」
私は、少し不機嫌な表情を浮かべたまま、真っ直ぐ前を見て質問をした。
「やっぱり俺の事、覚えていてくれた?」
嬉しそうにそう言うと、彼は私の頭を撫ぜた。
私は、そんな彼の手を振り払うと彼を睨んで言った。
.
最初のコメントを投稿しよう!