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部屋に帰った俺たちは、キスをしながらお互いの服を脱がせあった。
全部脱ぐと、単さんが俺の腕を引っ張ってベッドに誘う。
残っていた俺の理性が完全に吹っ飛んだ。
体中にキスをして、完全に立ち上がっているそこを口に含む。
吸ったり舐めたりしているうちに、単さんは果てた。
「俺ばっかりすまない。今度は俺が」
そう言って単さんは俺のを舐め始めた。
もう、この状況だけでイきそうになる。
「挿れたい」
必死に堪えて口に出すと、単さんは頷いた。
「龍司っ」
荒い呼吸の合間に、俺の名前を呼ぶ。
うっとりとしたその表情が愛しくてたまらない。
イったのはほぼ同時だったんじゃないだろうか。
「単」
呼ぶと閉じていた目を開ける、愛しい人。
「俺、その顔が好きです。イった後の」
最高に色っぽくて綺麗だから。
「エロいな、お前」
単さんは呆れたように笑った。
「でも、俺も好きかな。だって、俺しか見られない」
微笑む単さんが可愛くて、キスをした。
「もう、お前には何を見られても構わないな」
「寝顔もですか!?」
「…とっくに見てるだろ」
単さんは呆れていたが、こんなやり取りが愛おしいと思った。
必ず、幸せにします。
この時俺は誓ったのだった。
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